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魔法少年ロジカルなのは6-2(3)

『ファイア』目が回るような序盤の肉弾戦を経て、戦闘は遠距離戦に移行しつつある。聞き取るのが難しいほど小さな声の後、丸太のような砲撃魔法が空を裂く。Bクラス魔導師ならば一撃、Aクラスでも防ぐのがやっとという凶悪な威力のそれを、白い魔導師の少女はこともなげに一秒程度の間隔で乱射していた。対する黒い魔導師の少女は、二つに結んだ金髪を翻らせて紙一重で、時には使い魔の助けを借りながら砲撃を避け続け、そればかり...

魔法少年ロジカルなのは6-2(2)

「あ、なのは。遅かったじゃない。お邪魔してるわよ」「おかえり~、なのはちゃん」二度目のただいまは舌が上手く回らなかった。「どこに行ってたの?」「ちょ、ちょっとパソコンのパーツを」「ふ~ん。あんたも好きね」アリサが切り出した質問は美由紀に向けたものと同じ答えでなんとかなった。アリサ達が他に問いつめておくべき話題を既に持っていて、執着しなかったというのが原因としては大きい。「ねえなのはちゃん、私聞きた...

魔法少年ロジカルなのは6-2(1)

なのはたちが帰ってきた頃には太陽は地平線に沈み、夕暮れは夜空に変貌していた。わずかに残っていた明かりも公園からの帰途で限りなく薄れ、街灯が唯一アスファルトの道路を照らす。おおよそ四分の一時間かけて家の前にたどり着く。「すっかり暗くなっちゃったな。まぁ、楽しかったからいいけど」(次元空間も相対的には時間の流れが変わらないからね)取り出した携帯電話には7時21分の表示がされていた。これならば晩ご飯にも間...

魔法少年ロジカルなのは6-1(4)

「失礼を承知で言いますけど、あなた達にジュエルシードが確実に回収できますか?」「……どういう意味か聞いてもいいかしら?」「そのままです。クロノくんが実行部隊なんだと思うけど、あなたはあの子……フェイトって名前なんだけど、あの子に勝てるのか、ジュエルシードを確実に収集できるか」「……僕の実力に不安がある、と?」クロノは冷静を装っているようだったが、なのはには苛立つ心の内を容易に見て取ることが出来た。「別に...

魔法少年ロジカルなのは6-1(3)

ついさっきまで見てたんだけど、反逆のルルーシュがやたら面白いから困る。コアなアニメをこっちでやってるのはTBSくらいなんで、政治関係は別としてもあの放送局には感謝せねばなるまい。なんか今回で話の流れは大体つかめた。どうやら主人公が復讐のために戦争を裏で操ったりするデスノと種を足していいかんじに割ったみたいな話らしい。粗は目立つけどこれは名作に化けるかもしれない。ということで、なんとなく次回からキャ...

魔法少年ロジカルなのは6-1(2)

(ここは……)(時空管理局の次元航行船の中だね。簡単に言うといくつもある次元世界を自由に移動する、そのための船)(多次元世界解釈なんて机上の空論だと思ってたけど……こうやって改めて色々見ると何とも言えないなぁ)転移魔法に身を任せている内に到着したのは見たこともない内装の部屋だった。壁には巨大な魔法陣、ほの暗い照明。どこもかしこも異国、もとい異世界情緒をこれでもかと言うほど漂わせている。世界は幾重にも重...

魔法少年ロジカルなのは6-1(1)

「う……ぐ……」「あ、もう目が覚めた? 凄いな、まだ十分も経ってないのに」聞き慣れない声とオレンジ色の光がクロノの感覚を刺激した。夕焼けの沈む海。壮麗な光景を眺めているうちにぼやけた意識が収束してくるが、それは後頭部の痛みをも呼び起こした。柔らかい何かの上に頭をのせているらしく、それである程度痛みは和らいでいたが。まず周囲を見回すため上半身を持ち上げようとすると、腕に力が入らなかった。全身を酷い脱力感...

魔法少年ロジカルなのは5-7(7)

「……え?」「……は?」確かに戦闘は停止した。乱入者、時空管理局執務官クロノ・ハラオウンの生命も停止しかけていたが。「……アレ、あなたの仲間?」「ち、違う」「うぐぐ……!」「あ……!」「動いた?」混乱した二人に見下ろされた『アレ』は泥酔した酔っぱらいのように左右に揺れながら起きあがった。どう見ても瀕死の重傷だ。フェイトとなのはのダブルアタックを喰らってお花畑の向こう側に向かわなかっただけ彼の実力が推し量れよ...

魔法少年ロジカルなのは5-7(6)

一方のアースラ艦内では、戦闘の一部始終が高度な魔法技術によってモニターされていた。数あるロストロギアの中でもかなり強力なジュエルシードの付近で凄まじい戦闘を繰り広げている二人を目の当たりにして、リンディ・ハラオウンも背筋を冷たい物が伝っていくのを感じていた。まるで山と積み上げられた火薬の周りで火砲を乱発するようなものだ。見ていてこれほど心臓に悪い映像もそうそうない。「次元干渉型の禁忌物品の周りであ...

魔法少年ロジカルなのは5-7(5)

「ファイア」なのはもユーノを投げたときからそうされることを予想していた。高速移動中バルディッシュを振り回したことでバランスを崩したフェイトに、度重なる実践での使用によって呪文詠唱を短縮することに成功したディバイン・バスターを打ち放つ。「くっ!」2人は真正面から砲撃を受け止めなければいけなくなった。元から「当たらなければどうと言うことはない」という思想で戦闘をしている2人にとっては大きな失敗だった。特...

魔法少年ロジカルなのは5-4(4)

「いくよ、アルフ!」「……おう」とにかく勝とう。勝つに越したことはないのだ。獣化をしながら地面を蹴る。「ユーノくん!」(うん!)あまり戦闘には向かない自分に逃げていろとでも言っているのだろうと考えたユーノは戦場に背を向けて駆け出す。しかし尻尾を何者かにつかまれ手足をばたつかせても一向に前に進まない。まさかもうあの2人が追いついたのかと思い振り向くと、尻尾を掴んでいるのは笑顔のなのはだった。「誰が逃げ...

魔法少年ロジカルなのは5-7(3)

「来た、か。いろいろあったけど今日こそ終わり、逃がさないからね」静かに言い放って、なのはの視線は暴走体を挟んだ向こうに降り立ったフェイトを射抜いた。「フェイト無茶だ、止めようよ」「……ううん」提案はここに来るまで何度も何度も無言と苦笑で退けられ、フェイトが言うことを聞いてくれないのはアルフも分かっている。だが言わずにはいられなかった。プレシアによる折檻は体力を削り取り、1日経っても回復しきっていない...

魔法少年ロジカルなのは5-7(2)

二人の魔の手から逃げるために教室を脱出した後、なのははジュエルシードを捜索しつつ立ち寄った臨海公園のベンチに途中合流したユーノと腰掛けていた。「それよりもジュエルシードは見つかりそう?」(大体このあたりだってめぼしは付いたけど、それ以上はもうちょっと時間をかけないと無理かな)「そっか。できるだけ急いで」(分かってる)沈み始めた夕日を浴びながら、なのははフェイトのことを頭にめぐらせる。すずかとアリサ...

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Author:館長
住所・東北出身東北住まい。

職業・学生かも知れないし社会人かも知れないしNEETかもしれな(ry

趣味・読書、ネット巡り、雑学収集、アニメ鑑賞等々。

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