創作天文台
文章の二次創作を中心としてオールマイティーに。現在リリカルなのはの二次創作を連載中。極々普通にリンクフリー。
Entries
魔法少年ロジカルなのは8-1(2)
クロノの疑問を阿吽の呼吸で掴んだエイミィが説明を始める。「違法な研究をして大事故を起こしたんだよ。それで学会からも社会的にも孤立してフリーの技術者として仕事を請け負いまくってたみたい。それからの足取りは今のところ不明。なんせそれまでは雑誌とかの取材も受けてたんだけど、後からは危ない仕事ばっかりしてたみたいでなかなかデータが見あたらないんだよね」「そうか……彼女についてもう少し詳しく調べてみてくれない...
魔法少年ロジカルなのは8-1(1)
なのは達を全員回収したアースラは現場から厳重に周囲を警戒しながら航行していたが、次元間魔法による追撃はなかった。大量の魔力を消費するアレをそうそう何度も使われてもたまらないが。しばらくして、リンディの元にクロノとなのはが現れた。武装局員がいないのは大半が意識喪失寸前で、残る殆ども酷く疲弊しているからだ。ユーノは彼らの治療のため治療魔法が使える貴重な戦力なので医務室から離れられないでいる。「なのはさ...
魔法少年ロジカルなのは7-3(5)
「……散開!」クロノのとっさの命令にユーノはなのはの手を引いてかろうじて難を逃れたが、反応できなかった数人の武装局員が空から降り注いだ攻撃魔法の餌食になり戦闘能力を喪失した。「……母さん?」フェイトは空を仰ぐ。急激に悪化した天候と降り注いだ魔法。その癖、色、なによりこれだけの魔法をこなす実力。間違いない。母さんだ。そう思うと消耗しきっていたはずの身体がまだまだ動けると告げてきた。「どいてっ!」「ぐあっ...
魔法少年ロジカルなのは7-3(4)
―――だからこそ、それが侵されたことに怒りを―――否、殺意を覚えた。「くそ、まだあれだけ動けるのか……」もう逃げるしかないとフェイトの手を掴む。しかし逃走路として選んだ先は管理局員が塞いでいた。左右上下、どこも見ても結果は同じだった。ジュエルシードの封印がついに終わってしまったのだ。「もう鬼ごっこは終わりだ。君達には色々と聞きたいことがある。同行願おうか」「……嫌だって言ったら?」「答えるまでもないと思うが...
魔法少年ロジカルなのはのまとめ更新
まとめ更新、六話までうpしました。こうやって改めてみると結構書いたなぁ……...
ロジカルなのはのまとめ
←にあるコンテンツ・小説置き場に置いてあります。でもまだ2話まで。しかも未改訂。う~ん、今見ると文章の稚拙さはもちろん、色々整合性がとれないところがあるなぁ……いずれ同人として出すんだから全部直さなきゃならないか。大変そうですw...
魔法少年ロジカルなのは7-3(3)
なのはは防御も回避もせず、あごを横殴りされる。そしてほぼ同時に背中から、バルディッシュの刃がなのはの胸を貫いた。「な、なのは!?」ユーノを初めとした管理局側に動揺が走った。さっきまでの戦いを見ていた彼らは予想以上に苛烈だったなのはの戦い方と迫力に尻込みこそしたが、まさかなのはが敗北することなど考えてすらいなかったのだ。それは攻撃した当のフェイト達にとっても同様だった。あれほど圧倒的な強さを見せつけ...
魔法少年ロジカルなのは7-3(2)
「ぐ……やって、くれたね……!」「アルフの分も、返させてもらったから……!」アルフの分、というのは何のことかと思いながら、焼け付くように熱いこめかみに手を当てるとぬるりとした感触。どうやら出血しているようだ。そういえば以前同じようなことをあの犬の使い魔にした覚えがあった。アレはその時のことを言っているのだろう。全く律儀なことだと笑ったが、ダメージは馬鹿にならなかった。頭部に二発ももらったことが響いている...
魔法少年ロジカルなのは7-3(1)
「っはあぁ!!」決断すれば即行動。なのははレイジングハートを振り上げてフェイトに突撃する。己の得意とする戦法の一つをあっさりと捨てる行動にフェイトは意表をつかれたが、遅かれ早かれこうなると分かっていたことだ。すぐに覚悟を固めるとバルディッシュの柄で攻撃を受け止めた。鈍い金属音と衝撃の後、細腕にジーンとしびれが染み渡る。身体全体を後ろに下げて衝撃を吸収し、それでも顔が苦渋に歪んだ。第二撃。今度はフェ...
魔法少年ロジカルなのは7-2(4)
「よし。僕達は牽制をしつつジュエルシードの封印を手伝おう」「あ、それなんだけど、クロノくんはジュエルシードの封印だけに集中しててもらえないかな? あの子は私だけで止めるから」「なんだって? それは……」クロノはなのはの申し出を取り下げようとした。確かにクロノが自由に動くことが出来れば封印は早く済むだろう。だがフェイトとの戦闘は最も危険を伴う。それをなのはだけに任せるわけには行かない。しかしなのはの横...
魔法少年ロジカルなのは7-2(3)
大きな魔法陣が結界の中に展開し、かなりの大人数が転移してくる。(……来たみたいだよ)アルフが侵入を伝えると、フェイトは頷いてバルディッシュの刃を出現させる。そして転移してきた魔導師達に目を走らせると、その中に見慣れた顔を一つ見つけた。白いバリアジャケットに身を包み、桃色のデバイスを携えたその姿は見まごうはずもない。なのはもフェイトの姿を見つけ、互いに視線がぶつかる。「まずはのジュエルシードの封印にあ...
魔法少年ロジカルなのは7-2(2)
「アルカス・クルタス・エイギアス……煌めきたる電神よ、今導きの元降り来たれ」海鳴市沿岸で直径数kmに渡り展開された封時結界のなかでフェイトは長い詠唱をおこなっていた。彼女が発動しようとしているのは、一部では儀式魔法というカテゴリーに分類される魔法だ。この魔法は滅多に使用されることはない。なぜならば発動に多大な時間と魔力を食われ、あまりに使い勝手が悪いからだ。だがその効果は折り紙付きである。「バルエル・...
魔法少年ロジカルなのは7-2(1)
そしてなのは達がアースラと行動を共にするようになってから十日が過ぎた。なのははあてがわれた部屋の椅子の上で足を組み、目の前で回転する3つのジュエルシードを見つめていた。それぞれナンバーはⅧ、Ⅸ、XⅡ。「私たちが手に入れたジュエルシードは計3つ。あの子達に取られたのがシリアルⅡとⅤの二つ。となると残りは……」「あと六個、か」ユーノが言い、なのはが頷いた。「ここまでは予想通り。そろそろ勝負を仕掛けてくる頃だと...
魔法少年ロジカルなのは7-1(6)
そしてなのは達がジュエルシードを回収してから数時間後、フェイト達は同じ場所にやってきた。ジュエルシードはもうない。確認したアルフは顔をしかめる。「フェイト……だめだ、空振りみたいだ」「そう……」「やっぱ向こうに見つからないように隠れて探すのはなかなか難しいよ」それに同時に発見した場合は殆どあちらに譲らなければいけない。戦闘を割けるとなれば自然にそうなる。今までの戦果から考えればジュエルシードを2つ無傷...
魔法少年ロジカルなのは7-1(5)
「……本気でスカウトしちゃおうかしら」優秀な指揮官としての人事能力が、リンディにそんな欲望にも似た感情を抱かせていた。そして同時に思い浮かぶのは同じぐらいの年でなのはと接戦を繰り広げていた少女、フェイトのこと。普通の家系に生まれれば今ごろ天才魔導師としてもてはやされていただろう。あれほどの才能はミッドチルダでもかなり目立つ。にもかかわらず名前すら聞いたことがないと言うのは不自然だ。そうしたリンディの...
魔法少年ロジカルなのは7-1(4)
「リチャードさん、イオンさん、いま!」「「了解!」」人里離れた林の中でターゲットの鳥型暴走体を相手に戦いは行われていた。二度目となるディバインバスターの直撃受け弱った暴走体に、なのはの合図で二人の武装局員が砲撃を加える。二人はなのはから事前に威力を抑えて精度を上げるよう命令を受けていたので、狙い通り光条は二枚の翼を貫いた。「ユーノ君!」「分かった!」あえなく墜落した暴走体にユーノのチェーンバインド...
魔法少年ロジカルなのは7-1(3)
「そう言うわけで、高町さんはご家庭の事情で何日か学校をお休みするそうです。でも病気や怪我や不幸なことがあってお休みするわけではないということですから、心配しなくても大丈夫ですよ」担任の女性教師がそう伝えると教室の中で幾つか同じような呟きが漏れた。「っつーかあの高町が病気や怪我するわけないよ」「だな」等々。アリサも概ね同意する意見である。なのはが風邪を引いたことなど少なくとも友達になってからは一度も...
魔法少年ロジカルなのは7-1(2)
話がまとまったそんな時、ドアの圧縮空気が抜けた。トレイにのっているのは近未来的なアースラには不似合いな和風の湯飲みと、なぜかコーヒー用の砂糖とミルク。「艦長、お茶です」「ありがと」「はい。これはなのはちゃんの分」「あ、ありがとうございます」「どいたしまして~」おどけた雰囲気のあるエイミィの気の利いた心配りを意外に感じながらなのははいれてもらったお茶を啜った。異世界のお茶はどんな味かとなのはは好奇心...
ロジカルなのはのまとめ
こんなんつくってみました。http://sousakuobservatory.web.fc2.com/index.htmlまだまだ試作ですが、ブログの形よりは読みやすいと思うのでこれから少しずつまとめていこうと思います。最終的には絵をつけたりしたいなぁ、とか。それにしても私htmlの扱い下手くそだなぁ。...
魔法少年ロジカルなのは7-1(1)
「というわけで」リンディは会議室に集まったアースラの乗員たちに語りかける。「本日零時をもって本艦全クルーの任務はロストロギア・ジュエルシードの捜索と回収に変更されます。また本件においては特例として問題のロストロギアの発見者であり結界魔導師であるこちら」手で促されたユーノがはねるように立ち上がる。多次元世界でも知らぬものはいない管理局の船に乗っているとあってかなり緊張していた。「はい、ユーノ・スクラ...