創作天文台
文章の二次創作を中心としてオールマイティーに。現在リリカルなのはの二次創作を連載中。極々普通にリンクフリー。
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魔法少年ロジカルなのは8-4(2)
アリサがコントローラーを掲げながら勝利を喜ぶ。経験値加算が終わり、ムービーが始まる。『っく……』『これで終わりだ、クレア! もうブルーシードは諦めろ!!』『まだ……まだやれる……私は、母さんを……!』『お、おい! それ以上動いたら……殺すぞ!』主人公が剣を突きつけ止めようとするが、クレアは鎌を支えにして立ち上がる。主人公は剣を振り上げ、だが震える腕を振り下ろすことが出来ない。『なんでだ、なんで諦めてくれない...
魔法少年ロジカルなのは8-4(1)
「さっき手に入れたアイテムをここで……!」「え、どれどれ!?」「あの楯みたいなヤツだよ、上から三つ、右から五つめ!」通常の家庭用テレビを四つ組み合わせたような巨大液晶テレビを前に三人はゲームに興じていた。高級なサウンドシステムから発せられる音楽と効果音に混じって声が飛ぶ。プレイ人数一人のRPGなのでコントローラーを握っているのはアリサ一人だ。すずかは横からアドバイスを出している方が好きなタイプで、なの...
魔法少年ロジカルなのは8-3(7)
(あ、ちょっと待ちな……!)「後はユーノくんに任せたから、行こ、ふたりとも」アルフの静止の声を無視して、なのはは2人を回れ右させて背中を押す。「え、でも敵って言ってたのに、そんな風にほっといていいの?」「いいからいいから」なのははかなり強引に二人を伴って家と表すには少々大きすぎる豪邸に入っていった。仇敵のドライな反応に戸惑うアルフに、ユーノが語りかける。(一体どうしたの? 君達の間で何かあったの?)...
魔法少年ロジカルなのは8-3(6)
多分フェイトと離れてるから魔力ラインがつながってないんだ。傷の回復が遅い理由に思い当たったアルフは、だからといってどうすることもできない。せいぜい余計に傷を広げないようにしながら、これからの行動予定を立てることくらいだ。(……ちくしょう!)いくら頭をひねっても状況を好転させることは愚か、打開する方法も浮かんでこなかった。そもそも使い魔が主人の意思に反してまで自立行動をとることが異常だ。どうすればいい...
魔法少年ロジカルなのは8-3(5)
「いやいや、刺されたって言っても本物じゃなくて」「すずかちょっと足抑えてて」「分かった!」遅かった。「うわちょっとまって2人ともここは教室……きゃああああ!!!」「暴れてんじゃないわよ!」イスが倒れなのはは床の上に投げ出された。甲高い悲鳴に教室中の注目が集まったことにもかまわず、マウントポジションをとったアリサはなのはの制服をシャツごと捲り上げる。滑らかな腹部の曲線にちょこんとへこんだヘソがあらわに...
魔法少年ロジカルなのは8-3(4)
長らく更新停止していてすいませんでした。スランプと用事が重なり……そろそろなのはの過去話を書くからいろいろ大変です。でもここが山場、越えれば一気にフェイトフラグへ一直線……!がんばります。と、本編の前にリンク報告。CGLABいわずとしれたなのはを軍事的に考察したり米特殊部隊と戦わせてみたりと素敵同人でパンツァーフォーなEXCELさんのHP。個人的に大好きなネタなので応援のつもりで。それでは本編いきます↓「……くー」...
魔法少年ロジカルなのは8-3(3)
そうしてなのはが眠りと覚醒の狭間で漂っている間にもユーノは黙々とねこまんまの山を削っていた。しゃべることもなく1人での食事となればおのずとスピードは上がる。やがて皿の上のねこまんま消えユーノの胃袋も満たされた。(ごちそうさま。なのは、この皿はどうすれば……なのは?)「……」ユーノは返事をしないなのはを遠巻きに眺めていたが、いつまで経っても身動き一つとらないので接近してみた。理由もなく緊張したが、特に問...