創作天文台
文章の二次創作を中心としてオールマイティーに。現在リリカルなのはの二次創作を連載中。極々普通にリンクフリー。
Entries
魔法少年ロジカルなのは9-2(3)
簡単に懐いてくれると思ってはいなかったが、もうすぐで引き取りだというのにこれでは前途多難だ。「じゃあね」いつものように何の反応もない猫に苦笑して、なのはは病院を後にした。しかし思考をすぐに切り替えることが出来ず、頭の中を猫のことでいっぱいにしたまま道をゆく。病院から家への帰り道は通学路の次に歩き慣れた道だ。道並みを意識するまでもなく半自動的に足は動いた。「あいたっ……!」「いつっ!」それがいけなかっ...
魔法少年ロジカルなのは9-2(2)
「気にしないでください。今はお父さんの怪我も治りましたし、皆でいる時間も増えてきました。それに……」「それに?」「新しい家族が増えますから」再び咲いた笑顔の花につられて、思わず愛も笑った。桃子に許可が得られた翌日、なのはは約束どおりに愛に返事を返している。もちろん肯定の意味で。それからというものなのはは積極的に行動しており、槙原動物病院の手伝いは、だから、動物を飼うということの経験をつむという目的も...
魔法少年ロジカルなのは9-2(1)
「はーい、みんな、ご飯の時間だよ」院内の掃除の次は入院患畜のエサやりだ。なのはは手際よくそれぞれの動物用のエサをかごの中に入れていく。これらもろもろの手伝いはなのはが、ネコの治療代を払わないままでは悪いと、自分から言い出して始めたことだった。最初は慣れない仕事に戸惑いもしたが、一ヶ月も手伝った今となっては十分板についてきた。五分もかからず全てのエサやりを終わらせ、今度はコーヒーを入れるために台所へ...
魔法少年ロジカルなのは9-1(7)
すみません、切るばしょ間違えました。超みじけえwww――――――――――――――――――――――――――――――「……っていうわけなんだけど、ネコ、飼っちゃダメかな?」夕食の準備をしていた最中に事の顛末を話された桃子は、口をぽかんと開け、なべに張ったお湯に味噌を溶かす作業を止めた。間の抜けた顔のまま、その沈黙があまりにも長かったので、なのはは不安にかられて尋ねなおす。「やっぱり……ダメ?」「え、ああ違うの、少し驚いただけよ。なのは...
魔法少年ロジカルなのは9-1(6)
「なのはちゃん、あのネコはこれからどうする? 怪我が治ったその後。私としてはなのはちゃんが飼うのが一番いいと思うんだけど」「ボクが、ですか?」少し驚きながら自分の顔を指したなのはに笑顔で頷く。「ええ。なんといっても高町くんが助けたんだから」「でも……ボクなんかでお世話できるでしょうか? 動物飼うのなんて初めてで……」「大丈夫よ。予防接種とか最低限のことさえすれば、あとは大切にしようっていう気持ちだけで...
魔法少年ロジカルなのは9-1(5)
「そうなんですか……あれ?」「ん? どうかした?」「喫茶翠屋……」なのははケーキの箱に書いてあるロゴを読み上げた。ずいぶんの見覚えのあるロゴだった。というよりもこれは間違いなく、「あの、この店ってお母さんがやってるやつですよ」「え、ホント!?」「ホントです。ボクはあんまりお店に行ったことはないんですけど」愛はよくできた偶然に驚き、「世の中って狭いわね」と嘆息した。言われてみれば、なのはの顔の可愛らしさ...
魔法少年ロジカルなのは9-1(4)
「ネコ、ちゃん……」偶然見つけただけのネコのために涙を流すことができる、こんな綺麗な心をもった子すら拒絶されてしまうのがただ口惜しかった。彼女が治療を学んだのは身体の傷だけで、しかも動物限定だが、このまま放っておくのは夢見が悪すぎる。せめて泣き止ませてあげることぐらいは大人としての義務だと彼女は思い、髪をすくように頭を撫でた。「ほらほら、男の子なら泣かないの。少なくとも高町くんはこのネコを助けたんだ...
帰ってきた館長
かええーってきたぞー、かええーってきたぞー、ウールトーラーマーン。どうも、ウルトラマンじゃありませんが帰還です。でも行ってる間ほとんど小説進められんかった……これから書いてきますノシ...