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魔法少年ロジカルなのは10-2(7)

 アルフの思いが主従のラインを伝ってフェイトに流れていく。フェイトは「そっか」とほんのわずかに表情を和らげた。アルフは命令に従わないことを選んでくれたのだ。使い魔の契約を受けている身で、それがどれだけ重い決断だったろうか。 本当に、自分には過ぎた使い魔だ。 だからこそ。もう自分に従ってほしくはない。 ボロボロになってしまったバルディッシュを手元までたぐり寄せ、震える腕でアルフに向ける。「フェイト、...

魔法少年ロジカルなのは10-2(6)

 少しの間痛みが引くタイミングがあったが、それはあくまで痛みの”波”に過ぎなかった。再び押し寄せる痛みは倍々に増えていく。「……ぁっ!」 体の内側から細胞を虱潰しにするような激痛は少しでも油断をすれば発狂してしまいそうで、どんなに物音を立てないようにと意識しても苦悶の声は抑えきれなかった。「あ、ぎ……ぃ!」 自分の物とは思えないほど耳障りな声が漏れる。無意識のうちに手に力が入り、爪が寄りかかっていた木の...

魔法少年ロジカルなのは10-2(5)

「がふっ……げほっ、げほっ……!」 気管に詰まった水を吐き出すと同時にフェイトの意識は覚醒した。何が起こったのかも分からないまま、体が求めるに任せてひたすら酸素を取り込む。(ここは……公園? こんなところまで飛ばされたのか……あぐっ!) しばらくして呼吸が落ち着き、まずは立ち上がろうとしたフェイトは、全身に走る痛みにたまらず膝をついた。額に脂汗が滲む。体を引きずって近くにあった木までたどり着き寄りかかるが、...

魔法少年ロジカルなのは10-2(4)

 原形をとどめないほどぼろぼろになり用をなさなくなった上着を脱ぎ捨て、なのはは口元の血をぬぐった。「フェイト・テスタロッサはどうした?」「そこらに転がって……ないね。しとめ損なったか」「あの爆発を凌いだということか。君といい彼女といいどーゆー体をしてるんだ」「至近距離で直撃させたはずだから、いくら何でもぴんぴんしてるってことはないと思う。どこかに隠れてるとかじゃないかな」 隠れると言っても海には遮蔽...

魔法少年ロジカルなのは10-2(3)

 海中で突如発生した大規模な魔力を感知したその時、クロノは全身に立つ鳥肌を止められなかった。「なんつーバカ魔力だ……っ!」 全員に防御を固めるよう指令を出そうと試みたが、魔力の乱れが酷く一時的に念話が途絶していた。仕方なく自分のバリアを固めることに専念する。 もっともこれほどの魔力の爆発を感知できないわけはないだろうがとクロノは一人思う。そして彼の考え通り、武装隊員達は各々の判断で距離をとり、可能な...

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Author:館長
住所・東北出身東北住まい。

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