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魔法少年ロジカルなのは3-3(1)


「魔法?」
(魔法!?)

ユーノとなのはは図らずして同じ考えに至った。
そう、今の攻撃は魔法だ。ならばそれを放った魔導師がどこかにいる。サーチングをはじめようとしたなのははすぐにその必要がないことを知った。
弾道をたどると射撃手はすぐに見つけることができた。電信柱の上にすっと立っていた。隠れるつもりはないらしい。

「……」

黒を基調とした薄手の服に、いや、薄手というよりも水着と言った方がしっくりくるが、とにかく明らかに普通ではない服に真っ黒のマントを羽織った少女だった。人種はヨーロッパ系のようで、金色の長髪を左右にリボンで括っている。
金属質の武器らしきものを手に、怜悧な瞳でこちらを見据えていた。

(魔導師……なのはと同系のインテリジェントデバイス使いだ)

ぼんやりとした予想をユーノの言葉が確証に変えた。なんとなくあの武器にレイジングハートと似た感覚を受けていたのだ。どうやら自分は知らないうちに魔導師を直感で判別できる能力を身に付けたらしい。
ああだめだ、どんどん染まってきてる。
人間に適応能力を与えた神様に恨み言をぶつけつつ黒い少女と視線を交ぜあわせる。ちなみになのはは無神論者だ。

「……」

少女は無言で攻撃を再開した。今度は三連撃。図体があまりに大きすぎる子猫に避けろというのは無理な話だった。3発全てが命中し、子猫は苦悶の泣き声を上げる。
しかし少女の攻撃は休まるところを知らなかった。更に2発が放たれる。

「ちっ……!」

なのはは舌打ちして飛翔すると、まず足を狙った攻撃をバリアで受け止めた。きちんと魔法での防御をすればそれほど強力な攻撃でもなかったようですぐに霧散する。攻撃の無力化を確認すると首を狙ったもう一方の射線にも割り込んだ。こちらもなのはのバリアに接触すると雪玉のように崩れて消えた。
なのははすぐに後悔の念に襲われた。いくら巻き込まれただけの子猫が苦しむ姿を見たくなかったとは言え軽率な行動だった。こんなあからさまな妨害をすれば、黒い少女はなのはを障害と認識するだろう。

「……あなたも……を……集め……」

少女がぼそぼそと何かを言った。距離もあって聞き取れはしなかったが親善の挨拶でないことは確かだ。雰囲気から推測するとむしろ逆、案の定黒い少女は敵意に近いものを向けてきている。

「……」

彼女のインテリジェントデバイスはわずかに形を変えると、先から光の刃を生み出した。かろうじて残っていたデバイス=杖としての印象は跡形もなく消え去った。それはどこをどう見ても死神その他愛用の武器、鎌にしか見えない。
近接戦闘用の武器に姿を変えたデバイスを構えた少女は電信柱から”飛ぶ”と、重力の加速度そのままに切りかかってきた。
そうだよね、鎌に切るか刈るか以外に使い方なんてないもんね。
なのははやけっぱちになりつつレイジングハートでその攻撃を受け止めた。耳元に光の刃が近づく。映画のようにヴオンヴオン音はたてないようだ。

(……え、なに、うわ!?)
「ユーノ君、うるさい!」

急な攻防に情けなくも狼狽するユーノを切って捨て、なのはは少女を真正面から見据えた。
すずかとアリサで美少女予防接種を済ませたなのはからみてもかなりの美少女であることはすぐに分かった。にこりと笑顔を向けられたならば顔を赤くしても誰も文句は言えないだろう。
もっとも光の鎌で切りつけられるというふざけた状況に美少女もなにも関係あったものではない。

「いきなり攻撃してくるなんて、ちょっとひどいんじゃないかな? できれば訳なんかを……」

戦闘開始してもよかったが少女の実力が未知数な以上危うさがつきまとう。ともかくまずは会話から始めてみることにした。英語と日本語どっちで話しかければいいのか迷ったが、とりあえず日本語を選択する。

「……答えても多分、意味がない」

通じはしたが会話終了。ちょっと泣きたくなった。
だがここでくじけるなのはではない。伊達に理不尽の塊のアリサと友達をやってるわけではないのだ。時折不機嫌になっては一切口を利いてくれなくなる彼女の相手で一方的な会話の終了には慣れている。

「いや、でもほら、勘違いか何かかも知れないし」
「……」
「あの……」
「……ジュエルシード……」

問答無用先制攻撃少女は努力の甲斐あって口を開いた。

「私はジュエルシードを集めなければならない。あのジュエルシードは私が封印する」

だからジュエルシードの封印を邪魔したなのはは敵、と。実に簡潔明瞭だった。むしろ攻撃される材料としては物足りなすぎるかもしれない。というかもうちょっと理由があってもいいのではないだろうか。ここは切り捨て御免がまかり通る江戸時代では何のだから。

「だから……ごめんね」
(なのは、危ない!)

何がだからなのか、何がごめんねなのかはほとほと理解に苦しむところだが、少女は一旦飛びのくと空中に飛び上がり、なのはに向けて光弾を放ってきた。ユーノが叫ぶ。
しかしなのはから見れば不意を突かれるほど早い攻撃でもなく、ユーノに言われるまでもなかった。なのはも先日覚えたばかりの魔法で空中に浮遊する。
少女はなのはが攻撃を避けたことがよほど意外だったようで驚いた顔をしている。この手の無口独走系の人間にしては珍しく鉄面皮ではないようだ。しかしそれもつかの間のこと、すぐに攻撃を再開しようとデバイスを構えなおした。

(なのは、よく分からないけどその子はジュエルシードが欲しいみたいだ。だけどあれは一般の魔導師の手に負える代物じゃない。とにかくその子を説得するなり倒すなりして……なのは?)
「ごめん……ユーノくん」

だがなのははデバイスを構えようとしなかった。それどころが地上に降りてバリアジャケットを解き、レイジングハートを待機状態に戻してしまう。戦闘の意思を見せないなのはに少女は怪訝な顔をする。
あせったのはユーノだった。嫌な予感がする。実に嫌な予感がする。
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