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魔法少年ロジカルなのは2-4(3)

「うぐ……あっああああ!!!」

思いっきり力を込めて巻きついてきた根を弾き飛ばす。魔力が筋力強化の面でも役に立っているのか、普段なら力の入らないこの姿勢では到底できなかっただろうが、案外簡単だった。もちろんその代償に右腕の痛みが増大する。ひびが更に広がっているのだろう。痛みは無視するからいいとしても、なるべく気を使わなければ折れてしまうこともあり得る。
ひびと骨折では(正確にはひびも骨折だが)完治にかかる時間も、失う戦闘力も大きな差があるのでそれは避けたい。

右腕をかばいながら次々と襲い掛かってくる根をかわす。圧倒的な物量が相手ならば細かい動きをするよりもひたすらスピードで回避したほうが効率がいい。まるでミサイルに追われる戦闘機のような軌道を描きながら距離を稼ぐうちに追撃は収まった。
しかし距離の壁は平等だ。ここからではアリサの暴走体はおろか、ついさっき追い詰めたばかりの暴走体も距離が開きすぎた。歯噛みするなのはを尻目に、暴走体はシーリングを浴びて消えかかった魔力を再び猛らせている。
振り出しに戻る、だ。
魔力を四分の一以上使ってダメージが増した分、状況は悪化したともいえるだろう。もう一度レイジングハートを木に向け封印を試みるが、アリサの方を放っておく限り成功はなさそうだ。その間にも刻々と崩壊の時計は針を進める。
普通の人間ならば、ましてや小学三年生ならばあせりに思考が鈍り始める状況で、なのはの頭脳は逆にどんどんとその回転速度を上げていた。追い込まれれば追い込まれるほど強くなるタイプと、自分の命に危機が迫っても冷静な思考を保てるタイプは非常に相性がいい。そのハイブリッドがまさになのはだった。

「ユーノ君、遠距離だと射撃に正確性がないしタイムラグも大きすぎる。シーリングは使えて後三発、失敗をする余裕はない。接近して直接封印する」

事務的で底冷えするような声に、ユーノはなのはという少年の本質に触れ戸惑った。

(ま、待ってよなのは、それじゃあ君が危なすぎる!)
「時間がない。私の安全なんて二の次だよ。ユーノ君、あとどれくらい保つ?」
(四分弱はやれるけど……)
「絶対にすずかちゃんを守ってね? じゃないと殺すから」
(この結界が破れたら僕も死んでると思うよ)

魔法によって空を蹴り再加速。軽い衝撃波すら発生させながら突っ込むなのはに、反応した根が四方八方から襲い掛かる。

「アクセル!!」

これも自然に頭の中に入り込んできた呪文だった。曰く効力は加速。問題点は術者自信がスピードに翻弄される可能性があること。
高町なのはにそんな低レベルな失敗はあり得なかった。日ごろ鍛えた反射神経が視覚情報をすばやく脳に伝え、まるで脊髄反射のような反応性で迫りくる根の間を翔る。
電撃戦という言葉がある。高機動でもって敵軍に立て直す隙を与えず一気に押しつぶす戦術だ。なのはの戦闘は内容こそ違えど、その様子はまさに電撃戦の名にふさわしいものだった。
直角の方向転換を行い、連続させる。その様子はまるで稲妻だ。根はまったく反応できない。成長によって擬似的に攻撃しているのではこれが限界だった。なのはは根の防衛網を瞬く間に突破する。
ここまでくればジュエルシードの位置も、コアとされている彼女の姿も仔細が確認できた。光の繭の中にとらわれているアリサは眠っているような表情だ。

呼びかけたいのを我慢して、銃剣のようにレイジングハートを構える。メートルを切るまで接近。アリサに向かって魔法を放つのは、それがたとえ非殺傷性だったとしても後ろ髪をまとめて縄で縛り片方を闘牛の尻尾に結び付けてマタドールをするくらい抵抗感がある。
なのははそれを振り切った。奥歯を噛み砕かんばかりに歯を食いしばりながらレイジングハートに命令。

「レイジングハート!!」
『Ok.sealing mode set up.receipt number...』

眠り姫の顔をのぞく。美少女が光る繭の中目をつぶりたたずむ。非常識な状況もいいアクセントになっていて神秘的な光景だった。
金髪がきれいだなとか、場違いで単純な感想がなのはの集中に少しだけノイズをかける。

『なのは……?』

不意打ちだった。シークエンスに割り込んでくるような絶妙のタイミング。
集まり始めていた魔力はまとまりを失い、この一瞬だけなのはも冷静を欠いた。

根が隙をつくようになのはの動きを封じる。自分のミスに気づいたなのはが行動を起こすより、根が二重三重に巻きつく方が早かった。
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