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魔法少年ロジカルなのは10-2(9)

 流れ込んでくる中和薬にフェイトは咳き込む。身をよじるがバインドは小揺るぎもしない。だがフェイトは諦めることなく残った全ての魔力をかき集めてバインドのプログラムに介入した。 ほころびが出来たバインドを、口の中の容器ごと思い切り噛みちぎる。普通のガラスで出来た容器は簡単に壊れ、辺りに中和薬がばらまかれた。「っ、なんてことを……!」 クロノの驚きの声ににやりとした笑みを浮かべながら、フェイトは口の中に残...

魔法少年ロジカルなのは10-2(8)

「もう一つっ……!? だめだよフェイト!」「くっ」 フェイトの抵抗は抵抗とも感じられないほど弱々しい物だった。見た目相応の力すら残っていない。フェイトはそのまま地面に押さえつけられ、魔法薬はあっけなく地面に転がった。「離してぇ!」「フェイト、おとなしくしてくれっ……!」 しかしフェイトはアルフの拘束から逃れようと必死で暴れる。バインドを使う暇もなく、このままでは薬を飲ませることも出来ない。 アルフの中...

魔法少年ロジカルなのは10-2(7)

 アルフの思いが主従のラインを伝ってフェイトに流れていく。フェイトは「そっか」とほんのわずかに表情を和らげた。アルフは命令に従わないことを選んでくれたのだ。使い魔の契約を受けている身で、それがどれだけ重い決断だったろうか。 本当に、自分には過ぎた使い魔だ。 だからこそ。もう自分に従ってほしくはない。 ボロボロになってしまったバルディッシュを手元までたぐり寄せ、震える腕でアルフに向ける。「フェイト、...

魔法少年ロジカルなのは10-2(6)

 少しの間痛みが引くタイミングがあったが、それはあくまで痛みの”波”に過ぎなかった。再び押し寄せる痛みは倍々に増えていく。「……ぁっ!」 体の内側から細胞を虱潰しにするような激痛は少しでも油断をすれば発狂してしまいそうで、どんなに物音を立てないようにと意識しても苦悶の声は抑えきれなかった。「あ、ぎ……ぃ!」 自分の物とは思えないほど耳障りな声が漏れる。無意識のうちに手に力が入り、爪が寄りかかっていた木の...

魔法少年ロジカルなのは10-2(5)

「がふっ……げほっ、げほっ……!」 気管に詰まった水を吐き出すと同時にフェイトの意識は覚醒した。何が起こったのかも分からないまま、体が求めるに任せてひたすら酸素を取り込む。(ここは……公園? こんなところまで飛ばされたのか……あぐっ!) しばらくして呼吸が落ち着き、まずは立ち上がろうとしたフェイトは、全身に走る痛みにたまらず膝をついた。額に脂汗が滲む。体を引きずって近くにあった木までたどり着き寄りかかるが、...

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Author:館長
住所・東北出身東北住まい。

職業・学生かも知れないし社会人かも知れないしNEETかもしれな(ry

趣味・読書、ネット巡り、雑学収集、アニメ鑑賞等々。

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